美容医療業界において、近年メスを使わない小顔治療が注目されています。その中でも、「インモード」と「ハイフ(HIFU)」は特に人気があり、それぞれ異なる方法でリフトアップや肌の引き締めに効果があります。どちらもダウンタイムが少ないことが特徴ですが、施術の仕組みや効果に大きな違いがあります。
本記事では、インモードとハイフの違いやそれぞれの特徴と効果について解説します。
1.インモードとは?
インモードは実は施術の名前ではなく、イスラエルにある会社の名前で、「インモード」という医療機器を製造していることから由来しています。インモードの名前で浸透している治療は、ミニFX、フォーマなどの機能が備わっており、正しくは「インモードリフト」と呼びます。メスを使わないことでダウンタイムが少ないのに、肌のリフトアップや引き締めができる施術として、注目を集めています。韓国でも人気のある施術で、「インモードリフティング」という名称で知られており、「切らない小顔治療」としても名高い施術です。
2.インモードの効果
インモードは、肌の引き締めやリフトアップに効果があり、小顔になりたい方にぴったりの施術です。インモードで用いられるラジオ波(RF)が皮膚の深い部分まで届くことで、コラーゲンの生成を促します。コラーゲンが作られることで、肌のハリや弾力を取り戻すことができ、フェイスラインを引き締めたり、リフトアップ効果を期待できます。また、脂肪細胞にも反応して脂肪の分解を促進するため、顔以外のセルライトの解消や部分痩せにも効果的です。インモードは1回の施術でも満足度が高く、即効性もありますが、照射を重ねることでさらに効果を発揮できるため、よりフェイスラインを引き締めるためには、複数回通い続けることがおすすめです。
3.ハイフとは?
ハイフ(HIFU)は、「High Intensity Focused Ultrasound」の頭文字を取った略称で、日本語では「高密度焦点式超音波治療法」と呼ばれています。ハイフは超音波のエネルギーを筋膜層に集中的に照射することで、火傷をしない程度の熱を与えて皮膚を引き締める施術です。インモードと同じように、「切らずに行えるたるみ治療」として世間に認知されており、医療用からエステサロンまで、幅広く取り扱われていることが特徴です。エステサロンで用いられるハイフは、医療用のハイフと比べるとどうしても効果が劣ってしまうため、しっかりとリフトアップをさせたいという人は、クリニックでの治療をおすすめします。
4.ハイフの効果
ハイフは主に、肌の引き締めやリフトアップ、コラーゲンの生成を促進する効果があり、インモードと効果が似ています。フェイスラインを引き締めて小顔にしたり、加齢とともに下がってくる皮膚をリフトアップすることで、目元のたるみやほうれい線の改善ができるため、若返り効果もあります。また、インモードと同様に体に照射することができるため、二の腕やお腹周りなどの部分痩せにも効果的です。顔以外に照射するハイフのことを「HIFUボディ」といい、脂肪細胞にアプローチして瘦身を叶えます。
5.インモードとハイフの違い
インモードとハイフでは、使用するエネルギーとリフトアップさせる仕組みに違いがあります。インモードは「ラジオ波(RF)」を使用して、コラーゲンを作り出し肌のハリ・艶を与えます。一方、ハイフは「超音波エネルギー」を集中的に照射し、深くにある筋肉や皮膚の層を引き締め、リフトアップ効果を発揮します。インモードは脂肪の燃焼やむくみの改善に優れていることに対し、ハイフはリフトアップや肌の引き締めに特化していることが違いです。また、インモードは比較的痛みが少なく、ダウンタイムも短いとされていますが、ハイフは施術中にわずかな痛みを感じることがあり、施術後に軽い腫れや赤みが出ることもあります。
6.インモードがおすすめの人
インモードは、脂肪が原因で顔や体のたるみが気になる人におすすめです。インモードはハイフと比べて、脂肪を燃焼する力があるため、セルライトにお悩みの人にはぴったりの施術です。ハイフではリフトアップ効果をあまり感じることができなかったという方も、インモードで改善できる可能性があります。また、インモードは痛みが少なく、ダウンタイムが短いため、術後にダウンタイムの時間が取れないという人でも、気軽に試すことができます。複数回の施術を重ねることで、より効果を発揮するため、何回か施術を受ける気持ちでインモードに挑戦することをおすすめします。
7.ハイフがおすすめの人
ハイフは、たるんだ顔のリフトアップや肌を引き締めたいという人におすすめです。目周りの小じわやほうれい線にハリがほしいという場合はハイフが適していると言えます。また、ハイフは一度照射すると、リフトアップ効果は3ヶ月~6ヶ月ほどと比較的長続きする特徴があります。そのため、頻繁に美容クリニックに通うことが難しい人には、ハイフがおすすめです。しかし、インモードと比べて、施術中に若干痛みを感じることがあるため、痛みに弱いという人や初めて美容医療の施術を受けるという人は、インモードも検討すると良いかもしれません。